コラム Column
弁護士歴12年。不動産問題、相続、インターネット問題などを取り扱う。
28歳のときに家業の不動産賃貸業を継ぎ、現在は名古屋市内に9棟を持つ。
2019年よりYouTuberとしても活躍中。
前回のコラム(RC外断熱とは何か?①)では、『良いことずくめの外断熱。それでも私は、外断熱を採用することに二の足を踏んでいました』というところまでお話ししました。
今回は、最終的に外断熱を採用した経緯をお話する前に、実際の外断熱の現場写真をご覧いただきながら、外断熱について補足説明いたします。
こちらはRC外断熱工法のイメージ図です。
コンクリート内部の鉄筋に当たらないよう穴を空け、60センチに一本の間隔で、金物を打ち込みます。
2004年に起きた新潟中越地震でも、外断熱の外装材に関する報告はなかったそうです。
そして…
グラスウールが取り付けられます。
横から見ると・・・
断熱材の厚さが良くわかります。
グラスウールの感触は、こんな感じ。
「メメタァ!」
そしてグラスウールの上にさらに外装材を取り付けるための金物を装着します。
拡大図
サッシ周りも厳重に断熱します。
このように建物全体が断熱材で包んでしまうのが外断熱工法です。
躯体を断熱材で覆った上で、外装材を取り付けます。
今回は、サイディングを下地にし、それに乾式タイルで化粧することにしました。
外装材であるタイルには「湿式」と「乾式」の区別があります。
一般的に使われているタイルは、接着剤で建物躯体に直接貼り付ける「湿式タイル」と呼ばれるものです(下の写真は湿式タイル)。
これに対して、私の建てた外断熱マンションでは、外装下地のサイディングをベースにして、接着剤を塗ったタイルをひっかけ接着するという「乾式タイル」を使いました。
もちろんタイルを使わず、サイディングで仕上げることもできます。
通常の湿式タイルは、躯体に直接貼り付けます。温度変化により躯体等が収縮し、タイルが剥離する恐れがあるため、目地(タイルとタイルの継ぎ目)を作ってコーキングを打って、緩衝地帯にしています。
これに対して、乾式タイルは直接躯体と接着するものではないので、目地が必要ありません。
その結果、タイルの目地のコーキングの打ち直し工事を回数を減らすことができます。
それに、重みが違います(と思いたい)。
コンクリートの躯体・断熱材と外装材の間には通気層が設けられています。
屋上から真下を撮影。通気層があることが良く分かります。
通気層は、建物の室内側から出てくる水蒸気を逃がすためのものです。
この通気層がないと、躯体と断熱材との間で水蒸気が凍結し、断熱材の剥離につながりかねません。
名古屋のように夏場が非常に暑くなる地方では、屋上の断熱は欠かせません。
そこで、グリシーヌシリーズでは「置き屋根」を採用しています。
「置き屋根」とは、コンクリート躯体の上に厚さ15センチのグラスウールを敷いて、その上にガルバリウム合板の屋根をかけるというものです
(コンクリートの躯体)
グラスウールの海。
下に敷いてある赤いものが断熱材。
日光が直接当たる屋根とコンクリート躯体との間に空気層を設ける事で断熱しているわけです。とにかく、「これでもか!これでもか!」と親の敵のようにグラスウールが押し込まれています(笑)
断熱材の上に鉄骨を組み・・・
ガルバリウムの屋根をかけます。
このように外断熱工法では、建物全体をグラスウールなどの断熱材ですっぽりと包み込むことになります。
つづく
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