税理士の檜垣(ヒガキ)です。
Q 大規模修繕積立金(外壁塗装代)を米ドル建ての生命保険で積みたてています。法人だと経費(損金)にできるとききましたが、個人でも事業的規模ではダメなのでしょうか?
A 生命保険の保険料を必要経費に入れることはできません。個人事業主の場合は、事業主自身を被保険者とする生命保険についてはその規模に関係なく必要経費に入りません。
Q 小規模企業共済で積み立てた方が経費計上でき貯蓄していくことにつながるのでしょうか?
A 積立期間が20年以上であれば、掛け金が全額所得控除の対象で節税になり、任意解約であっても掛け金の払い込み額より解約手当金の方が大きくなるため貯蓄効果はあります。
積立期間が20年未満であっても、解約手当金の額は払込期間に応じて80%相当〜ですので、節税効果を考慮すると貯蓄効果が期待できる可能性もあります。
Q 今後は賃貸経営大規模修繕共済のようなものができるようですがいつになるか?
A
https://www.rakumachi.jp/news/column/286246
こちらのサイトでは、2021年12月の時点で「年明け以降〜「代理店」を募る。」とのことですので、2022年中にははじまると思われますが、専門領域(税務)ではありませんので、具体的な回答は差し控えます。
Q 今のスキームでは生かせなく、解約しないといけないはめになってしまうのでしょうか?
A 「今のスキーム」が「生命保険」のことの場合であれば、「解約しないといけない」ということはありませんが、「生命保険」について『大規模修繕に充てる以外に意味がない』という考えであれば解約したほうがいいと思います。
『もしもの時のための備え』として考えているのであれば、そのまま継続して保険に加入し続けるか、保険料の安い掛け捨てのタイプに切り替えるのかを検討するのがいいと思います。