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契約不適合責任について

相談者No.395
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お世話になります。契約不適合責任についてご教授頂ければ幸いです。
平成15年4月に新築(築18年)で購入したアパートの一室のキッチンから水漏れがしていると連絡が入りました。約8年入居されている方です。キッチン水回りの壁が水を含んで少々腐ったような状況でしたが、オーナーはお金をかけてミニキッチンを交換したくないという意向だったので、とりあえずバルブを閉めなおしキッチン下の扉を開けても中が濡れていない状況を確認して、腐っている部分はパネルを貼って応急処置をするということで工事に臨みました。ところがミニキッチンの右側に設置してあった食器棚を移動させてみたところ奥の床が腐って真っ黒になっていることが判明しました。
キッチン周りをよく見るとゴムパッキンが全く貼られていないことが判明。他の部屋を見ても同じようにゴムパッキンは貼られていません。業者はゴムパッキンのないキッチンは初めて見たと言っています。ゴムパッキンが貼られるべき隙間も他の部屋に比べて広く1センチ弱ほどあります。たまたまよく料理をする入居者だったためにキッチンの利用頻度が多く水が隙間から奥へ流れ込んでしまったのではないかと推測しています。
売り主の不動産業者に相談したところ、保証は10年だからな・・となんとなく逃げ腰。建築業者に聞いてみるけどと言っています。このようなケースは「契約不適合責任」で保証をお願いできると思うのですが・・・。できる場合、売り主の不動産会社か建築会社かどちらに保証してもらえるのでしょうか。
基本的な質問かもしれませんがよろしくお願いいたします。

秋山直人

秋山直人 弁護士(第二東京弁護士会)・宅地建物取引士・不動産鑑定士・その他

築18年では、契約不適合責任(瑕疵担保責任)を売主に追求するのは無理でしょう。
構造体力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分の瑕疵についても、引き渡しから10年で責任期間は終わります(住宅品質確保促進法)。
ゴムパッキンの不具合などは、通常の瑕疵ですので、引き渡しから2年で瑕疵担保責任期間が満了ということが多いでしょう。
買主が直接請負業者に賠償を求めるというのは、契約関係がないので、基本的にできません。
※この投稿は、2021年06月20日時点の回答になります。ご自身の責任で情報をご利用いただきますようお願い致します。
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