相談者No.2646
【相談内容】
リフォーム業者とのトラブルについて相談したいです。
【経緯】
リフォーム後、施工不良が多数発覚。業者に伝えたが謝罪はなく、対応も不十分。
信頼できないため、他社で修繕を依頼し、その費用負担を業者に求めた。
すると、業者から「補助金申請の代行は今後行わない」と通告された。
修繕と補助金申請の継続を依頼したが、約1か月間放置された。
その後、業者から連絡があり、修繕は可能だが補助金申請は「成功報酬が必要」と言われた。
もともと「成功報酬なし、2025年も対応」との約束だったが、一方的に条件を変更された。
また、補助金事務局に確認したところ、申請自体がされていなかった。
【施工不良の内容】
壁紙の剥がれ・汚れ・浮き
キッチン扉の固定不良
仏間のささくれ未処理
浴室排水溝のサビ
壁の傷
【見積もりと異なる点】
スイッチカバー8か所変更のはずが未施工(費用は請求済み)
給湯器のメーカーが見積もりと異なる(リンナイ→パロマ)
仏間の壁紙未施工に伴う3万円の返金が未対応
【質問】
1. 成功報酬なしで補助金申請をする約束だったのに、途中から放棄・変更するのは契約違反ではないか?
2. 申請されていなかった補助金について、契約違反を理由に返金請求や、補助金相当額の負担を求めることはできるか?
3. 施工不良の修繕費を他社に依頼する場合、その費用を業者に請求できるか?
秋山直人 弁護士(第二東京弁護士会)・宅地建物取引士・不動産鑑定士・その他
【質問】
1. 成功報酬なしで補助金申請をする約束だったのに、途中から放棄・変更するのは契約違反ではないか?
→補助金申請業務は委託業務として契約書等に明記されているのでしょうか?補助金申請自体について手数料は払っているのでしょうか?契約書等に明記されていたり、手数料を払っていないとすれば、業者としてはサービスで対応しただけと主張しそうな気がします。
2. 申請されていなかった補助金について、契約違反を理由に返金請求や、補助金相当額の負担を求めることはできるか?
→補助金申請自体について業務として受託していることが立証できるのであれば、契約違反として手数料の返金請求はできる可能性があります。補助金自体は、自分でも申請できるものと思われますので、補助金相当額の負担についてまで求めることは難しいのではないかと思います。
現実的には、修繕を依頼した他社に補助金申請代行を依頼することが考えられると思います。
3. 施工不良の修繕費を他社に依頼する場合、その費用を業者に請求できるか?
→契約上予定されていた施工内容と実際の施工内容が違うことが立証できるのであれば、契約違反として、他社に依頼した修繕費を損害として賠償請求できる可能性があります。
掲示板での無料相談では限界がありますので、一度面談の上で正式に弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
※この投稿は、2025年02月28日時点の回答になります。ご自身の責任で情報をご利用いただきますようお願い致します。
ご回答ありがとうございます。
補助金は国の子育てエコ、先進窓リノベであり施主が申請することはできません。
補助金について契約書に記載はありませんがLINEでのやりとりで何度も無償で対応する旨、2024の申請が間に合わなかった場合は2025年も引き続きしてくれる旨が記載されています。
また、その補助金は他社などに頼むことはできないものになっております。
手数料を取らずに申請してくれる条件で契約しています。
秋山直人 弁護士(第二東京弁護士会)・宅地建物取引士・不動産鑑定士・その他
なるほど、「先進的窓リノベ2024 交付申請等の要件について」をみると、
◆
補助金の交付申請は、工事発注者(共同事業者)と施工業者(補助事業者)が共同で行います。具体的な手続きは、施工業者(補助事業者)が代表して行います。施工業者(補助事業者)は、工事発注者(共同事業者)から依頼を受けた本事業の交付申請手続きを遅滞なく、また適正に実施する必要があります。また、当該手続きの進捗に関する工事発注者(共同事業者)からの問い合わせに誠実に対応する必要があります。
◆
となっていますね。
そうだとすると、当該補助金を申請することがリフォーム工事契約の前提となっていたといえるのであれば、無償での対応をLINEでのやり取りで約束しており、無償で申請する義務があるといえる可能性があると思います。
そうだとすると、無償での申請業務を行わないことは契約違反となり、それによる損害賠償請求が可能になることとなります。
後から成功報酬を求めることは不当ということになります。
他の事業者が申請することも発注者が単独で申請することもできないようですから、無償での申請業務を行わないことにより、補助金相当額の損害賠償もできる可能性があると思います。
あとは、当該リフォーム事業者は、当該補助金の申請事業者として認められなくなると困るでしょうから、補助金の事務局に、当該リフォーム事業者についてクレームを入れることも考えられるかと思います。
いずれにしても、一度面談の上で正式に弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
これで回答を終了致します。
※この投稿は、2025年02月28日時点の回答になります。ご自身の責任で情報をご利用いただきますようお願い致します。