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貸家の設備の予防的な修繕義務について

相談者No.327
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現在賃貸中の貸家の入居者から、

「洗濯機につなぐ蛇口がとても古い為、いつ水漏れするかわからない。水漏れしてからだと大変なことになるので今のうちに蛇口を交換してほしい。」

と連絡がありました。入居者が洗濯機の買い替えをした際に、取付業者からそのような主旨の指摘を受けたために心配になったようです。

このようにまだ水漏れが起こったわけではない場合、大家としては
蛇口の交換修理を行う義務はありますでしょうか? 

蛇口の話しなので大掛かりな費用は発生しないとは思いますが、この手の連絡が多い入居者なので、私としてはあまり向こうのペースに乗りたくない気持ちもあります。

現場の状況をもう少し具体的に調べる必要があると思いますが、現調も出張費がかかるため、大家の義務について、まずご見解をお聞きしてから対処の方向性を決めようと思っております。

よろしくお願いいたします。

秋山直人

秋山直人 弁護士(第二東京弁護士会)・宅地建物取引士・不動産鑑定士・その他

ベストアンサー

まだ蛇口が壊れているわけではないので、現時点では修繕の義務はないように思います。

ただ、取付業者から指摘があったのであれば、遠からず交換が必要な状態になる可能性はありそうですし、賃借人から指摘を受けていたのに放置して蛇口が壊れて漏水したといった事態になれば、賃貸人の責任がより強く問われるでしょうし、実際に漏水事故が起きてからでは、かかる費用も膨らむと思いますので、予防的に蛇口を交換しておく方が、賃貸経営としては合理的なのではないかと思います。
※この投稿は、2024年08月30日時点の回答になります。ご自身の責任で情報をご利用いただきますようお願い致します。

相談者No.

327

おっしゃる通り、確かにこの状況ですと義務はなくても予防的に手を打つほうが理にかなっていそうです。明解なご指摘ありがとうございます。
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