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一方的な付帯設備のグレードダウン

相談者No.2545
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賃貸マンションに住んでいるものですが、マンションのトイレのウォシュレットの水がでなくなったので、賃貸管理している不動産会社に「ウォシュレットのリモコンの水を出すスイッチが作動しないので、見て欲しい。」と連絡したところ不動産会社から派遣されて来た業者が交換するので型式番号号を確認に来ました。」として確認だけしてすぐに帰りました。
私はウォシュレットのリモコンの交換をするのかと思っていましたが、数日して私の留守の間にウォシュレットを元々のウォシュレットとは全くと違う一番グレードの低いウォシュレットに交換して行きました。元々のウォシュレットはフルオートの高価な物でしたが家主が交換してくれと言っていますという理由で借主の私共に一切の説明がなく勝手にグレードダウンした物に交換することは許されることでしょうか。高価なウォシュレットが付帯設備として装備されていたのも入居を決めた要因1つでした。
貸主と借主の双方が納得して付帯設備として装備されている物の交換は行う必要があると思いますが、不動産会社が言うように家主が安物と交換してくれと言えば借主は関係ないという主張は通るのでしょうか。
そもそも修理などしても利益にならないからウォシュレットを交換して利益を得ようとする不動産会社の魂胆が見えみえです。

秋山直人

秋山直人 弁護士(第二東京弁護士会)・宅地建物取引士・不動産鑑定士・その他

付帯設備であるウォシュレットが故障した場合に、賃貸人に修繕義務が生じますが、グレードの一番低いウォシュレットに交換したことをもって、賃貸人が修繕義務を履行したと評価できるかの問題になるかと思います。

裁判所の判断を予想すると、おそらくは、ウォシュレットの機能が回復している以上、修繕義務は履行されたと判断されてしまう可能性の方が高いように思います。

争いたいという場合には、修繕義務不履行→賃料減額を主張して、減額分の賃料の不当利得返還請求の裁判を起こすといった方法が考えられます。
※この投稿は、2024年08月20日時点の回答になります。ご自身の責任で情報をご利用いただきますようお願い致します。
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